とにかく不安定なので
手を焼いている。

妻の話だ。

日常生活はどうということはない。
主婦として、無難にこなしている。
もちろん手落ちもある。
それは、人として許容範囲だと私は思うのだが
彼女はがまんできないようだ。

それが問題なのだ。

洗濯物の取り込みや
ご飯の磨ぎ方
食器の洗い方

細かいかもしれないが
それでは、私もあなたも困るでしょうと
遠慮がちにでも「ここをこうしたほうがいいなあ」
なんて言おうものなら
とたんに不機嫌になり
悲観的になり
自暴自棄になって
いままでできたこともできなくなる。

いらいらはどこまでも消えることが無くて
泣いたり、わめいたり。
挙げ句の果ては、私が悪いのかと
私に詰め寄ってくる

私はこれを１０年前に成敗した。

それまでは、やさしくなだめてきたが
そういう不安定な影で
私の地道な対応の影で
不義理を犯した。

私はそういう裏切りを許さない。
私は、甘くないのだ。
世が世なら、即刻打ち首だけど
現代は、それはよろしくない。

しかし、もう、懐柔策をとらないことにした。
少しでも、反抗的な態度に出たら
徹底的に原因を追及して
対応策をとらせる。

納得いかないのではいかん
納得するまで、徹底的に詰める。

以前なら、時間をおいて様子を見ると言うこともあったが
時間はおかない。

妻は、時間を与えると、自分の思考の中で
問題をすり替え、言い訳をくり返し
現実を妄想と置き換えて
私と妻の悲劇的なストーリーをくみ上げるからだ。

彼女のうつ改善のためには
その時間を与えてはならない。
私の納得ためではない。
妻の平安のためだ。

だめなものをだめと認め
許容して、新しい気持ちで取り組み
だめなものを克服して成長を実感できないと
平安はやってこないのだ。

そのためには、妄想妻を成敗しなければならんのだ。

彼女の精神異常は夜の闇から生まれた。
何もないところから、発生して彼女の不安や寂しさにとりついたのだ。

未だに戦いは続く。でも
私は負けないよ。